トンデモ判決
女性暴行の慈恵医大病院医師に無罪=さいたま地裁
佐々木直人裁判長は「被害証言の信用性に疑問が残る」と述べ、無罪(求刑懲役4年6月)を言い渡した。
公判で松岡被告は暴行を否定。検察側は、被害女性は酩酊(めいてい)状態だったものの、声の特徴や話し方などから犯人と判断した証言は信用できると主張していた。
佐々木裁判長は、「酩酊状態の中で、声や雰囲気から犯人を被告と識別したのは、印象論の域を出ない」として、被害証言の信用性を否定。「人違いの可能性がないとは言い切れない」と判断した。
松岡被告は昨年8月、東京都大田区のマンションで、元研修医の男(32)=同罪などで懲役5年確定=と共謀し、20代の女性を酒に酔わせて抵抗不能にさせ、暴行したとして起訴された。